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クリアルのファンド早期償還のメリットとデメリットを事例から解説

執筆者:NISA SCHOOL 永松 龍一郎Udemy認定講師

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クリアル,早期償還のメリット・デメリット

ご存知のように、CREAL(クリアル)は、1万円と少額からプロが選定した不動産に投資できるサービスです。

2018年12月にサービスが開始され、累計調達額が100億円と業界No.1の実績です。

 

クリアルで投資して間もないなら、「早期償還はどんな場合にされるのか」、「早期償還って良いことか、悪いことなのか」を知っておくと、クリアルという商品への理解が深まります。

私が投資していた「ドルチェ月島・弐番館」が早期償還されたので、それを事例に早期償還のメリットとデメリットを解説します。

 

 

クリアルのファンド早期償還は、どんな場合になされるのか?

結論からに言うと、想定運用期間よりも早く対象物件が売却された時です。

 

クリアルでの投資の流れは、次の図の通りです。

運営会社ブリッジ・シー・キャピタル(BCC)が運用物件を探します。運用益や売却益を見込めそうな案件をファンドとして設定します。

物件取得時(図①)に売主に支払う取得代金に充てるため、あなた(優先出資者)はクリアルを通じて投資します。

その後、BCCが取得した物件を投資運用(図②)し、家賃収入を得ます。

また、新たな買主(図③)を探し、適切なタイミングで売却し売却益を得ます。

クリアル,投資の流れ

[出典:クリアル]

※[注]本資料は、古いものです。株式会社ブリッジ・シー・キャピタルは、株式会社クリアルに社名変更されています。

 

つまり、ファンド最終ゴールは、ファンドの運用期間中に対象物件の売却先を見つけることです。

売却先が運用期間終了よりも早く見つかれば、早期償還されると考えられます。

 

 

クリアルのファンド早期償還のメリットとデメリットは?

早期償還された「ドルチェ月島・弐番館」を事例として、メリットとデメリットを考えてみましょう。

早期償還がされる場合、運営会社からメールで連絡が来ます。

クリアル,ファンド早期償還

 

ドルチェ月島・弐番館のファンド基本情報は、下記の通りでした。

  • 想定利回り:4.2%
  • 想定運用期間:6ヶ月(2019.2.1~7.31)

実際の運用期間はおおよそ3ヶ月短く、2019.4.26に運用終了しました。元本償還日は5.31でした。

 

早期償還のメリットは、元本割れしにくいこと

「想定よりも早く買主が現れて、適切なタイミングで売却された」と推測できます。そのため、元本割れはしにくいです。

 

早期償還のデメリットは、強いて言うなら分配金が少ないこと

早期償還では運用期間が短くなるので、必然的に受け取れる配当金は少なくなります。

ドルチェ月島・弐番館の場合、想定通り利回り4.2%、運用期間6ヶ月であれば、仮に1万円投資していれば、1万円×6ヶ月/12ヶ月×4.2%=210円(税引前)の配当金が受け取れます。

実際には早期償還されたため、配当金は、2月、3月、4月(日割り計算)を合算して、1万円あたり99円でした。

つまり、想定していたよりも111円少ない計算です。

 

早期償還は想定内で、ネガティブなことではないです。

逆に売却先が見つからず、想定運用期間が延長してしまう方がリスクに感じます。

例え、償還されたとしても、また別のファンドに投資すれば問題ありません。

今後も早期償還事例が出てくるかもしれませんが、そんなに気にする必要はありません。 

引き続き、クリアルを利用して配当金を得ていきましょう。

 

その他、クリアルに関するトピックは、「不動産クラウドファンディング クリアルの資産運用ガイド」でまとめていますので、ご覧ください。

 

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