ジュニアニーサとは(仕組み・メリット・デメリット)|初心者にわかりやすく解説します

2018年1月に積立ニーサが始まりました。ようやくニーサという言葉が認知され、始める方が増えてきました。積立投資を始める目的は、「老後資金の補填」に加え、最近では「教育資金の補填」という方が増えています。

教育資金の補填にも使えるお得な制度として、ジュニアニーサがあります。本ページでは、ジュニアニーサって何?という方のためにわかりやすく解説します。

1 ジュニアニーサの6つのポイント

時間がないあなたは、この6つのポイントだけ読んでおいてください。

きちんと理解したいというあなたは、2.以降に丁寧な説明をしていますので読んでください。

ポイント

  • 未成年(0~19歳)の方が口座をつくれる
  • 一人1口座で、一度つくると証券会社の変更はできない
  • 運用利益(儲け)に対して税金がゼロ
  • ジュニアニーサ口座は、1年間で80万円まで投資できる
  • ジュニアニーサ口座は、基本5年間は税金がかからない
  • 入金したお金は、18歳まで引き出せない

ジュニアニーサは投資をするための口座です。ほとんどの方は、銀行預金口座を持っていますよね。この口座と一緒です。銀行預金口座は、お金を預けておくことに使用する口座ですが、ジュニアニーサ口座は、投資をするために使用する口座です。ジュニアニーサ口座は、日本に住んでいる未成年(0~19歳)の人が一人1口座作ることができます。通常のニーサや、積立ニーサは途中で証券会社の変更ができますが、ジュニアニーサは変更することができません。

銀行預金の場合、1年間に1回利子(預けている額に応じて受けとれるお金)が支払われます。この利子には、20%の税金がかかります。

例えば、1年間に0.1%の利子を受け取れる銀行に100万円預けていたとします。その場合、利子は100万円x0.1%=1,000円です。この1,000円に対して20%の税金がかかりますので、実際にあなたが受け取れる金額は1,000-200=800円となります。ニーサ口座のイメージは、この利子に対して税金がゼロになるということです。つまりジュニアニーサ口座であれば、あなたが受け取れる金額は1,000円となります。

2 未成年(0~19歳)の方が口座をつくれる

ジュニアニーサ口座は、2018年2月時点では日本に住んでいる未成年(0~19歳)の方が活用することができます。ぜひお子さんがいる方で長期投資を始めるときには、十分に活用しましょう。

3 一人1口座で、一度つくると証券会社の変更はできない

ジュニアニーサ口座は、2018年2月時点では一人1口座まで開けます。注意点として、一度証券口座を開いたら、その証券会社を使い続けなければなりません。例えば、SBI証券で口座を開いた場合、18歳までその口座を使わなければなりません。楽天証券で口座を開いた場合も同様です。そのため、どこでジュニアニーサ口座を開くかは検討する必要があります。

ちなみに通常のニーサ口座と積立ニーサ口座の場合は、途中で証券会社の変更ができます。

4 運用利益(儲け)に対して税金がゼロ

通常のニーサ口座と積立ニーサ口座と同様の特徴です。

図1を例に見ていきましょう。ジュニアニーサ口座で、あなたが2018年に80万円分投資したとしましょう。5年後の2022年に80万円は100万円まで値上がりました。あなたの運用利益(儲け)は20万円でした。あなたは、5年後にこの商品をすべて売りました。あなたはジュニアニーサ口座で運用していたので、利益の20万円には税金がゼロで、あなたは100万円をそのまま受け取ることができました。

一方、課税口座(一般/特定口座)で運用して5年後に同じように売った場合はどうでしょうか。このときの利益も20万円です。この20万円には、税金が約20%(正確には20.315%(2018年2月時点))かかります。あなたは、20万円×20%=4万円もの税金を支払いました。その結果、あなたが受け取れた金額は、ニーサ口座よりも4万円少ない、96万円でした。

このように、ニーサ口座を使っていると、本来利益に対してかかる税金がゼロになるということです。これが最大のメリットです。

図1

5 ジュニアニーサ口座は、1年間で80万円まで投資できる

ニーサ口座は、別名で「少額非課税投資制度」とも呼ばれています。この少額がジュニアニーサでは80万円です。80万円であれば、月に約6.6万円まで積立投資できます。もちろん、個人の状況に応じて、月千円だったり、5千円だったり、3万円だったりで良いわけです。積立投資する上では1年間で80万円の投資枠があれば、どの家庭でも十分に活用できる枠だと思います。

この1年間という部分に2つの注意点があります。1つ目は、「残った投資枠は、翌年に繰り越しできない」という点です。

図2を見てください。例えば、あなたが2018年1年間でトータル40万円積立投資したとしましょう(青色部分)。80万円まで投資できるので、40万円投資枠が余りました(オレンジ色部分)。この40万円分の投資枠は、翌年2019年に繰り越すことはできないということです。

図2

2つ目は、「一度売った金額を、再度利用することはできない」という点です。例えば、あなたが2018年4月に10万円分積立投資したとしましょう(図3左青色部分)。この時点で、投資できるのは残り80万円ー10万円=70万円です。それを2018年5月にすべて売却しました(図3右白色部分)。売却した場合も残り70万円となります。すべて売却したので、投資できる枠が70万円+10万円=80万円に戻るわけではありません。一度利用した部分については、再利用することはできません。

図3

6ジュニアニーサ口座は、基本5年間は税金がかからない

ポイントの3つ目で説明したように、ジュニアニーサ口座は儲けに対して税金がゼロです。ただし、2018年2月現在、ジュニアニーサ口座には期限があります。その期限は、5年間です

図4を見てください。ニーサ以外の口座ですと、常に儲けに対して税金が20.315%かかります。図の縦方向には、ニーサ口座を開くことができる年を記載しています。現在のところ、2018年~2023年までの間ニーサ口座を開くことができます。そうなんです、今の法律だと期限が決まっているのです。ただし、これは今後変わる可能性があります。

図の横方向は、税金がかからない期間を示しています。例えば、2018年に80万円投資した場合、5年後の2022年12月までに売却した場合は、税金がゼロになります。同じように、2019年に80万円投資した場合、5年後の2023年12月までに売却した場合は、税金がゼロになります。2023年に80万円投資した場合、5年後の2027年12月までに売却した場合は、税金がゼロになります。

図4

7 入金したお金は、18歳まで引き出せない

ジュニアニーサ口座は、一度口座に入金すると、原則18歳まで現金を引き出すことができません。

6でも説明したように、税金がかからない投資期間は5年間です。では、5年経ったらどうなるのかについて、図5で説明していきます。少し難しいと感じるかもしれません。

図5

手段としては、次の4つがあります。

  1. 5年以内に利益を確定して売却する
  2. 課税口座に移す[2018年のみ可能]
  3. 2023年のジュニアニーサ口座に移す[2018年のみ可能]
  4. 継続管理勘定に移す[2019~2023年分のみ可能]

まず1について。この方法は、税金がかからない期間に売却することです(図5の③)。売却したお金は、ジュニアニーサ口座内で管理され、お子さんが18歳になったら引き出すことができます。

次に、2と3です。これらは2018年分のみの対応です。一つは課税口座(税金のかかる口座)に移動することです。もう一つは、図5の①のように2023年分のジュニアニーサ口座に移管すること(ロールオーバーと言います)ができます。

さいごの4は、継続管理勘定に移すことです。現在の法律だと2024年以降はジュニアニーサの新しい口座は作ることができません。そのため、3のようなロールオーバーをすることができません。その代わりに継続管理勘定というところに、投資したまま移すことができます(図5の②)。18歳まで投資したままにもできますし、途中で売却することもできます。その際の利益に対しては税金はゼロです。

以上がジュニアニーサの6つのポイントです。

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