VALU(バリュ)とは?長期投資との共通点と相違点

VALU(バリュ)というサービスが今注目を集めている。クラウドファンディングの新しい形になるかもしれない。

VALUとは何か?そして長期投資との共通点と相違点についてまとめてみた。

1 VALUとは

簡単にいうと、「SNSに基づいたクラウドファンディング」。

クラウドファンディングとは

まず、クラウドファンディングについて説明しよう。クラウドファンディングとは、「お金がないがプロジェクトしたい人が、その考えに共感した人から資金(お金)を調達するしくみ」。

最近話題となった具体例が、別府市の「湯~園地」プロジェクトだ。別府市が温泉×遊園地を実現しますという動画をYouTubeにアップした。再生回数が100万回を超えれば、本当にやるという企画でした。観光PR目的で行った動画であったが、予想以上の反響で100万回を超えて実際に湯~園地を実現することに。

この湯~園地実現には1億円の支援が必要とのことで、クラウドファンディング会社を通じ資金を調達を呼びかけます。資金提供のお返し(リターン)は、プロジェクト元が自由に決定できる。湯~園地の場合は、「心のこもったお礼3,000円」や「入園券8,000円」などがあった。これらを購入することでプロジェクトに資金提供するという流れだ。

ちなみにこのプロジェクトでは、3億円以上のお金が集まった。

VALUとは

VALUのしくみも、このクラウドファンディングに似ている。もっというと、株式会社の新規上場の個人版といった感じだ。

株式会社が新規上場するときには、株を売り出して資金を調達する。これと同じように、資金を調達したい個人が、VALUに登録しVALU(株のようなもの)を発行し売り出す。1VALU=○○円と価格付けし、その活動を支援したい人(VALUER)がVALUを購入すると資金を調達したい個人にお金が入る。クラウドファンディングは一度支援したら終わりだが、VALUはその人の価値によって値段が変わっていく。一度売り出されるとVALUER間で売買することでもできる。VALUの購入には、仮想通貨ビットコインが使用されている。

今のところ、VALU発行時の価格はSNS(フェイスブックやツイッターなど)のフォロワー数から決定されている。

VALUができた目的、これが一番大切。社長の小川氏も記事で述べている次のように述べている。

「フリーランスやクリエーターは簡単に資金調達ができない。価値ある活動に価格付けをしていくことで、資本主義の意味を見出していきたい。」

2 VALUの長期投資との共通点と相違点

当スクールでいる長期投資とは、「投資信託を活用した積立投資」のことを指す。この長期投資とVALUの共通点と相違点について考えてみた。

共通点

  • 上場個人(上場企業)を下支えしている
  • 為替変動の影響がある
  • 分散投資できる

株(投資信託)を購入する企業の活動を下支えできるのと同じように、VALUを購入すると個人の活動を下支えできる。

投資信託には、様々な種類がある。日本だけに投資している投資信託や、海外に投資している投資信託がある。このときに海外の通貨を使って運用されている。例えばアメリカに投資するときはドルが使われている。投資信託を売るときにドルから円に換金するので、為替の影響を受ける。円安(1ドル100円→1ドル120円)になればより多くの利益を受け取れるが、その逆であれば利益が少なくなる。

VALUでは仮想通貨ビットコインが使用されているので、ビットコインの価格変動の影響を受ける。1ビットコイン40万円が50万円になっているときに換金すれば、より多くの利益を受け取れる。

投資信託とは、多くの株式や債券が組み合わさった商品である。少なくとも数十社~数百社に分散して投資されている。VALUでも特定の一人だけでなく、他にも応援したい人がいれば支援することができる。

相違点

  • 個人(会社)の所有権(支配権など)はない
  • 投資先が個人である
  • 投資先は自分で決定しなければならない

株を購入した場合は、その会社の所有権を持っていることになる。毎年株主総会に参加できる権利がある。一方、VALUを購入してもその個人を所有していることにはならない。あくまでも支援しているということだ。

投資信託の場合は、投資先が当然会社だ。一方でVALUは個人だ。会社の場合は決算書などから投資するかどうかを判断しているが、個人の場合はその人の活動をSNSやウェブ上で確認して判断する必要が出てくる。

投資信託の場合は、ファンドマネージャーと呼ばれる運用管理者が投資先を判断し、株式や債券の売買をしています。一方でVALUは、すべて自己責任で投資先の個人を判断し売買を行わなくてはならない。この点には注意が必要である。

3 まとめ

VALUとは、個人が資金調達に使うツールで、株式会社の新規上場の個人版に似ていることが理解いただけただろうか。

ユーザーは、VALUの「個人(フリーランスやクリエーター)の資金調達の手助けする」と本質的な目的を忘れてはならない。その点を理解した上で、ぜひ今後の日本にとって有益な方への支援にこのVALUを活用してみてはいかがだろうか?